まどか先生の小学校受験相談室

最

近では、中学受験のための通塾年齢がどんどんと低くなっています。
  昔は、5年生になる前あたりから・・・というのが一般的で、中には4年生から始める熱心な方もおいでになる、という程度でした。
  しかし、今ではどうでしょう。電車の中、駅等、人の集まるところには塾のポスターや広告が目立ち、夏休み前になると、小学校1、2年生を対象にした「夏期講習」のかわいいポスターが登場します。
  中学受験に成功するためには、一日でも早くに塾通いを始めなさい!とは書いてはいませんが、どこにも傾かないまっすぐな目でポスターの文章を読んでいれば、あきらかに、「はやくおいでよー!」というお誘いを、上質に?上品に!したためています。
  もちろん、中学受験を考えるご両親が、多くを深く考えず、ただただ名門校に通うわが子の姿を想像して、思わず突っ走ってしまう・・・というような虚栄心の強い、付和雷同型の方ばかりではありません。実際に、長い夏休み(冬休みでも、春休みでも)を、どのように有効に、有意義に過ごさせればよいのか?と、真剣に考える真っ当なご両親は多いでしょう。
  そして、結局はだらだらと長い休みを過ごさせてしまった、という結果になるよりも、有効に時間を使うという意味で、試しに塾の講習へ行かせ、有意義に夏休み、冬休み、春休みを過ごす、という考え方もありますね。
 
  しかし、ここで少し考えてみましょう。

今から10年ほど前・・・そろそろ、中学受験というものが、首都圏で浸透し始めた頃。多くの中学受験志望の小学生は、5年生、6年生の2年間、長くとも4年生、5年生、6年生の3年間の準備で、中学受験に臨みました。
  確かに、その当時に比べ、中学受験人口は増加しています。では、増加したから、受験準備の期間を長くする必要が出てきたのでしょうか?2年間、3年間の準備では、時間的、期間的に不十分だったから、低学年の頃から、塾通いをしなくてはいけなくなったのでしょうか?
  その答えは「NO!」です。

 それならば、どうして、受験準備の開始学年が、1年生や2年生、というような低学年になってしまったのでしょう?
  理由はただ一つ。中学受験を考えるご家庭が、受験産業のキャッチコピーに心を揺さぶられ、不安な思いを煽られ、思わず最初の一手を出してしまうから・・・に他なりません。
  親が揺れ、親が不安になり、親が動揺する・・・違いますよね。
 
  確かに、低学年の頃から、きちんと机に向かう、家庭学習の習慣は身につけさせるべきです。そして何より、学ぶ姿勢は大切です。
  しかし、中学受験のための早期からの塾通いと、「学ぶ姿勢」という本質的な学習意欲を、同列に扱うのは少々違うでしょう。
 
  子どもは、5年生くらいになれば、物事を見る、知る目も育ち、まだまだ稚拙ではあったとしても、しっかりと自分の意志を持ってきます。そして、子ども自身が中学受験というものの意味を理解し、そのための受験準備を意識するようになれば、受験勉強は必ずはかどってきます。

 中学受験の主役はお母様ではありません。受験するのは子供達自身です。主役は子供なのです。お父様やお母様は強力なサポーター!主役がどんなに上手く結果が出せない時でも、一生懸命に応援し、励まし、エールを送り続けてあげる・・・それがサポーターである親の仕事です。
 主役は子供。必死になるのは「子供」であって「親」であってはいけないのです。
どうぞ、良いサポーターとして、正しい冷静な目を持ち、今は何をすべき時か?をしっかりと見極めましょう。
 そして、決して受験産業が吹く笛に踊らされるのではなく、自分達で考え、自ら踊ることが大切です。主役は子ども。親はいつも大きな声援を送り続けてあげましょう!!

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